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30代後半おひとりさまの雑記帳

5年8ヶ月ぶりにASKAさんのコンサートへ行ってきた。

2018年11月14日、大阪フェスティバルホールでASKAさんのコンサートに行ってきました。billboard classics ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE-。テレビでも言っていたそうですが5年8ヶ月ぶりのステージです。ほんとに今日なのか、ほんとに復活ライブなのか、だいたい本物なのかとまで思ってしまうほどでした。そんな気持ちになっていました。

 

ホールに着いてちょっとしたハプニングというか、ラッキーなことがあったんですけど、フェスティバルホールのほぼ後ろの席で、かなり端っこのほうだったので先日も書いたオペラグラスを持っていったのですが、杖をついた足のすごく不自由そうなおばちゃんに声をかけられました。「お1人ですか?」と。なにごとかと思って聞いていると、「この通り足が不自由で席をかわってほしいんです。14列目なんですけどだいぶ中のほうなのでこの足だと入れないんです。いつもは障がい者扱いにしてもらうのだけど、今回はつい忘れてしまった」というのです。こっちは30列目ぐらいですよ、棚からぼた餅とはこのことを言うのでしょうか。おばちゃんはすでに係りの人に言ったそうで、個人同士ならかわってもかまわないということでした。

 

ひゃっほー。だいぶ前の席に行くことができました。オペラグラス、いらんやん。

 

以下、曲名を書かないと話にならないのでネタバレが含まれます。知りたくない方は読まないで。

 

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クラシックなので演奏者の方が登場されます。コンサートマスター、ピアノの澤近さん、そして指揮者の藤原いくろう氏。懐かしいメンバーも変わっていなくてすでにウルウルしました。演奏者だけで『On Your Mark』というチャゲアスの名曲が演奏されました。「位置について」といった意味ですね。もうすでに涙がこぼれました。演奏が終わったあと、ASKAさんが出てきました。

 

うーーーわぁーーーーーー!って思いました。割れんばかりの拍手でした。ところどころで「ASKA!!!!」と叫ぶ方々もいらっしゃいました。待ちわびたとか待ちに待ったとかそんな言葉では片付けられない気持ちでした。歩き方、手の振り方、お辞儀の仕方。ASKAさんでした。本物でした。たまらない気持ちになり再び涙がこぼれました。これをなんと表現すればよいのでしょうか。久しぶりすぎて分からない。

 

1曲目は『熱風』というチャゲアスの初期のころの曲でした。歌いだしが「逆巻く波は吼え 船出のときが来た」と始まるのです。まさにこれが彼の船出なのだと思いました。曲自体は知っていましたが、今思えばよくこんな曲作ってあったなと驚きました。

 

リズムの取り方、マイクに添える手、ふんぞりかえりながら歌う姿、胸板の厚さ(厚さ増してた)、すぐに水分を取るところ、ピカピカの靴。ASKAさんでした。何もかわっていなかった。ほんとにASKAさんでした。

 

3曲歌ったあと、「久しぶり~」と言った。初日の映像がテレビで散々流れたそうで、IKKOさんのモノマネはもうやらないそうだった。最初のMCで軽く挨拶をしたのは、久しぶりすぎてお客さんのボルテージをいったんさげるために、おちゃらけるのだそう。彼の言動にはいつだって理由があります。

 

みんなが知っている『はじまりはいつも雨』やファンの間では人気のある曲も続き、なんだかよく分からないMCも相変わらずで安心しました。ASKAさんだった。20分の休憩をはさみ、彼が逮捕されてから初めて世に出した『FUKUOKA』という曲を歌ってくれた。当時それを聞いたときも私はぽろぽろ泣いた。ステージにいる澤近さんのピアノとASKAさんの声とメロディに泣かずにはいられなかったこともあり、それを生で聴くことができたのだから、こんな嬉しいことはない。

 

数曲歌ったあと、まだ何の曲か分からないイントロで彼は静かにこぶしを挙げた。噂では聞いていたけれど『YAH YAH YAH』を歌い始め、客席は総立ちになりました。クラシックで総立ちでこぶしを挙げるとは。そして彼が歌うこのYAH YAH YAHを聴くことができる日がくるとは。そしてこの曲で泣くとは思わなかった。ChageさんとASKAさんがかけあうように歌うところがあるのだけど、はじめはASKAさんはChageさんのパートを歌ったけど、自然な流れで客席がChageさんのパートを歌いはじめた。もちろん私も。これにはすごく鳥肌が立った。「ASKAさん自分のとこ歌いなよ、わたしたちこっち歌うから」みたいな雰囲気だった。ASKAさんは安心したように気持ちよさそうにご自分のパートを歌い、歌い終わると私たちに拍手をくれた。すごく感動した。震えた。こればかりは私たちの思いが彼に伝わってほしいと思った。

 

なんとあたたかいステージなんだと思いました。会場がひとつになる瞬間を客席で感じ取れるとはすばらしい。心が震えるとはこういうことなのかと思いました。ここにいられたことが何より幸せでした。

 

アンコールを終えて、カーテンコールのようなものを終えて、最後に一人で出てきてくれました。

 

「絶対に言わなきゃならないんだ。ずーーーっと待っていてくれてありがとう」

 

よく帰ってきてくれた。心底そう思いました。そしてここまで這い上がってきたASKAさんの意思の強さ、まわりの方々のサポート、後ろで演奏してくれているピアノの澤近さん、またタクトをふってくれるいくろう氏、そしてこの場を作ってくれたbillboardさんに感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

そして、会場で配られたブックレットの中には、

 

「今、あなたといる」

 

と書いてありました。やられた・・・と思いました。泣かしてくれるぜ、ほんとに。なんだかんだ、私はこの時を待っていたのだと実感した2時間半でした。