自由に書いていいですか?

30代後半おひとりさまの雑記帳

祖母とたこ焼き。

母はずっとキャリアウーマンっぽい人で、私が小学校へ入る頃から勤め出し、弟は2歳から母方の祖母の家に、私は母が帰宅するまでは父方の祖母の家に預けられていました。変な話ですがどちらの祖母も近くに住んでいたのと、弟は父方の祖母に懐いていなかったからです。父方の実家は昔ながらの長屋で、日中は玄関の鍵が閉まっていたことなど一度もありませんでした。近所のおばちゃんが回覧板や作りすぎた煮物を持って勝手に入ってきたり、祖母の友達がいきなりやってきたりする家でした。今思えば、祖母はとてもコミュニケーションの上手な人で近所の人にも好かれていたのだなぁと思います。人がいいっていうか、騙されて訪問販売の高い布団なんか買わされていたなぁ。なんだかんだ人が集まる家でした。そんな祖母は私が小学6年のときの元旦に亡くなりました。ちゃんと命日には親戚みんなが集まれるよう、旅立つ日にあえて元旦を選んだような気がしてなりません。

 

そんな祖母はたこ焼きが大好きでしょっちゅう自分で買ってきたり、私も買いに行かされたり、祖母の友達が買ってきたりしていました。小さな小屋でおばちゃんが焼いているようなたこ焼き屋が、私が幼い頃はあちこちにあったんですよ。小さな小屋の小さな窓からたこ焼きと金銭のやりとりをするんです。今思えばおかしいです。ほんとに小さな小屋なんだもの、笑っちゃうわ。

 

いま私が住んでいる地域にはたこ焼き屋さんがなくて、出かけるとたまに食べたくなります。さっと入りやすいのは今や有名になった『くくる』ですね。そとはふわふわ、なかはとろとろです。そとがカリカリがお好きな方にはうけないかもしれません。ふわふわとろとろなのでお箸で持ち上げられないくらいです。だいたいさ、たこ焼きをお箸で食べるっていう時点でもう「お箸で食べるたこ焼きってどうなの?そもそもこれはたこ焼きなのか」と思ってしまうこともあります。だってたこ焼きって爪楊枝で食べるものじゃない?でもまぁこれはこれで美味しいです、店員さんも愛想がよくて元気で雰囲気がいい。ほかは有名どころでいうと『わなか』のたこ焼きも美味しいですよね。観光客さんが多いのであまり行かないですが、そこは外はカリっとなかはとろとろです。あそこは確か爪楊枝だったような。

 

表現って難しいし面白いですよね。さっきからカリッとだのとろとろだの書いていますが、なかはとろとろって書けば美味しそうだけど、なかはぐにゃぐにゃって書くとまずそうだ。実際、くくるのたこ焼きに関してはぐにゃぐにゃっていう表現も間違ってはいないと思うんですよ。とろとろ と ぐにゃぐにゃ だとこんなにイメージが変わってしまう。そういや昔はたこ焼きがとろとろなんて思ったことなかったな。固い食べ物ではなかったけど、こんなにとろとろじゃなかった。

 

と、食べながらもそんなことばかり考えてしまうのです、なんか日々忙しいです。そしてたこ焼き好きの祖母と長屋とたこ焼き屋の小屋を思い出すのです、ごちそうさま。

 

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